詩月と理久はリリィ宅を出て、車に乗りこんだ。
「良かったのか。あの小百合という孫娘に口止めしなくて」
理久は数十メートル車を走らせ、詩月に訊ねた。
「彼女は会ったことを言いふらすような真似はしない」
「ずいぶん、信用しているんだな」
「彼女、『XCEON とのコラボはクラシックの敷居を取っ払ってくれそうだ』と言ったんだ。それを聞いて、なるほどなと思ってコラボしたんだ」
「へぇ~」
「それに彼女。ヴァイオリンを習い始めた頃、一緒に習っていて、泣き虫だった頃を知っているんだ」
「リリィに見た目は違うけど、中身が似ているよな」
「考えたこともなかった……そうか、リリィに似ているのか」
理久は詩月がリリィ宅を訪ねる前より、表情が明るくなったなと、ホッと息をついた。
「周桜Jr.ではない。第1の詩月」、そんな言葉1つで、吹っ切った顔になるものなんだなと。
「良かったのか。あの小百合という孫娘に口止めしなくて」
理久は数十メートル車を走らせ、詩月に訊ねた。
「彼女は会ったことを言いふらすような真似はしない」
「ずいぶん、信用しているんだな」
「彼女、『XCEON とのコラボはクラシックの敷居を取っ払ってくれそうだ』と言ったんだ。それを聞いて、なるほどなと思ってコラボしたんだ」
「へぇ~」
「それに彼女。ヴァイオリンを習い始めた頃、一緒に習っていて、泣き虫だった頃を知っているんだ」
「リリィに見た目は違うけど、中身が似ているよな」
「考えたこともなかった……そうか、リリィに似ているのか」
理久は詩月がリリィ宅を訪ねる前より、表情が明るくなったなと、ホッと息をついた。
「周桜Jr.ではない。第1の詩月」、そんな言葉1つで、吹っ切った顔になるものなんだなと。



