「庭の千草」狂詩曲

詩月は数秒、小百合を見つめ、リリィの遺影に向き直った。

リリィのヴァイオリンをギュっと胸に抱きしめた。

「……唯一の詩月、第1の詩月」

リリィの遺影をじっと見つめ、ゆっくりと呟いた。

「理久……来てよかった」

詩月がポツリ言うと、理久は大きく首を縦にふった。