鈴子は2人を客間に通し、理久が言おうとしていたことを訊ねた。
「ヴァイオリン部門コンクールのご報告をしてきました」
「母の目標を果たしてくれたのね。ありがとう」
「お礼を言わなければならないのは、僕のほうです。『リリィの仇討をする』この思いが力になりました」
「あの……リリィのお参りをしても」
「ええ、母も喜ぶわ」
上機嫌の鈴子だったが、詩月の言葉に平常心に戻った。
詩月は席を立ち、リリィの祭壇の前に立った。
祭壇にはリリィが好きだった薔薇グリーンアイスが花立ての中で、白と淡い緑の花を咲かせていた。
詩月はリリィの形見のヴァイオリンを颯爽と構え、曲を弾き始めた。
リリィの墓地で演奏した曲と同じ「懐かしい土地の思い出」だったが、墓地で弾いた時とは感じが違っていた。
「えっ……」
理久が思わず、声を漏らしたほどだ。
「ヴァイオリン部門コンクールのご報告をしてきました」
「母の目標を果たしてくれたのね。ありがとう」
「お礼を言わなければならないのは、僕のほうです。『リリィの仇討をする』この思いが力になりました」
「あの……リリィのお参りをしても」
「ええ、母も喜ぶわ」
上機嫌の鈴子だったが、詩月の言葉に平常心に戻った。
詩月は席を立ち、リリィの祭壇の前に立った。
祭壇にはリリィが好きだった薔薇グリーンアイスが花立ての中で、白と淡い緑の花を咲かせていた。
詩月はリリィの形見のヴァイオリンを颯爽と構え、曲を弾き始めた。
リリィの墓地で演奏した曲と同じ「懐かしい土地の思い出」だったが、墓地で弾いた時とは感じが違っていた。
「えっ……」
理久が思わず、声を漏らしたほどだ。



