翌日。
理久は詩月が自宅に着替えなどを取りにいったのを見計らい、詩月と宗月の血縁関係を探るべく、母親にそっと訊ねた。
「そう。知ってしまったのね、あの子」
「おふくろ、親父も爺さんも婆さんも知っているのか」
「ええ、そうよ」
「なんで宗月さんはそんな……」
「クレアのためだったのよ」
理久の母親はそう切り出し、話し始めた。
「たった1人の身内だったお祖母さんを亡くし、慕っていた師匠を亡くして、更にクレアは酷い腱鞘炎で」
理久はダイニングの椅子に腰を下ろした。
「とても観ていられなかったそうよ。宗月は好きになった女性のそんな沈みこんだ姿を放っておけなかったのよ」
理久には、好きになった女性がどうとか、観ていられなかったとか、そんなことはどうでもよかった。
「なんで宗月さんが詩月の父親になったんだ、詩月の実の父親は」
理久は声を荒らげた。
理久は詩月が自宅に着替えなどを取りにいったのを見計らい、詩月と宗月の血縁関係を探るべく、母親にそっと訊ねた。
「そう。知ってしまったのね、あの子」
「おふくろ、親父も爺さんも婆さんも知っているのか」
「ええ、そうよ」
「なんで宗月さんはそんな……」
「クレアのためだったのよ」
理久の母親はそう切り出し、話し始めた。
「たった1人の身内だったお祖母さんを亡くし、慕っていた師匠を亡くして、更にクレアは酷い腱鞘炎で」
理久はダイニングの椅子に腰を下ろした。
「とても観ていられなかったそうよ。宗月は好きになった女性のそんな沈みこんだ姿を放っておけなかったのよ」
理久には、好きになった女性がどうとか、観ていられなかったとか、そんなことはどうでもよかった。
「なんで宗月さんが詩月の父親になったんだ、詩月の実の父親は」
理久は声を荒らげた。



