「庭の千草」狂詩曲

「心臓に障害があるかもと云うのも気になる」

クレアは詳しく話さなければ納得しないだろうと思った。

「クレア、俺なりに色々考えた。俺が俺の身内を頼ってできることも含めて」

クレアは俺が何を言い出すのかと、不安げにしていた。

「俺の父は医者だ。父が実家に隣接して、総合病院を開業している。産婦人科もあるし、小児科もある。俺の3歳上の姉は小児科医で、婿の専門は心臓外科だ。俺の母は元保育士だ」

「宗月、あなたの家族はすごいのね。でも、わたし……1人で育てるわ。あなたに面倒ごとばかり、頼ってばかりでは申し訳ないわ。あなたと一緒にはなれないわ」

「君が何と言おうと関係ない。いや、何がなんでも君がOKしなくても俺は君を日本に連れて帰る」

クレアに話したからにはと、俺は覚悟を決めた。