「庭の千草」狂詩曲

コンクールの翌日、表彰式が行われた。

教授はクレアの晴れ姿を見守った後、入院した。

クレアはコンクールを終えた後、休む暇なくお婆さんが入所している老人養護施設を訪ねた。

お婆さんは認知症で、1人では身の回りのこともままならないらしい。

1日の殆どをベッドの上で過ごすほど、体力も落ちているとのことだ。

年を越せるかどうか判らないと言われているそうだ。

クレアは延命治療はしないと返事をしたと言う。

ダフィット教授も、主治医に延命治療はしないと告げているそうだ。

ユリウスから聞いた話だが、クレアはコンクール出場間近から、多忙や心労のせいなのか月のものがないらしい。

ユリウスは付き合っている彼女から聞いたと云う。

どうやらユリウスの彼女は、クレアと親しいようだ。

たった1人の身内と尊敬する師匠。

大事な2人ともが、もう長くないとなれば、気落ちもするだろう。