人生クレイジー




「ゔッ、長旅ご苦労さん。うゔぅ、列ごと……班に分かれて並んでくれェゔ」



あからさまに車酔いにあっているであろう太郎ちゃんは、

吐き気を押し戻しながら、

苦しそうに指示をした。



「じゃあ……ゔぅッ、A班、ゥッ集……合ぅゔェ」



何故だか知らないがマチコも車酔いしてる。



「太郎ちゃんに移された」とか言って、

今にも吐き出しそうな感じ。


後ろから、

「え!私も映ったらどおしよ?」ってC班のまだ絡みのない女の子がプチパニックをおこしてる。


心配しなくても、

感染なんてしないよ。


バカなのか天然なのかまだ得体の知れない女の子を細目で見ていると、

ヤギちゃんが仁王立ちで笑っていた。



「ふふ、私は免疫力高いから移らないけどね」
 


一周回って、

ここにもヤバい奴がいた。


車酔いは移らないから、

もしかして、

うちのクラスはやばい奴ばかりなのか?

俺はクラスの皆を見渡して、首を傾げた。



「変わり者ばっかだな。うちの学科って偏差値低かったっけ?」



同じように思ってたことが一緒だったのか、

だっちんは俺の気持ちを代弁して、

優しく俺の肩にソッと置き、

続けて口を開いた。



「移るか移らないかは気持ちの問題だよな」



おい、

新喜劇かというぐらい綺麗な転げ方を披露した俺は、

まさかのどんでん返しに声も出ない。


精神論や根性論を熱く語るだっちんに呆気に取られている。