不完全な私を愛してくれたのは、年上の彼でした



「明後日、最終プレゼンテーションがあります。祖父と、それから店の常連さんたちにも見てもらいたいんです」

「常連さん……ですか?」

「はい。60年間、店を支えてくれた人たち。その人たちにも、このサイトを見てほしいんです」

「わかりました。必ず、成功させましょう」



水曜日の午後。私はプレゼンテーションの準備をしていた。

何度練習しても、うまく話せない。

夜、私は篠塚さんに電話をかけた。

「あの……プレゼンのこと、相談したくて」

「ああ、もしかして緊張していますか?」

「はい……すごく」

篠塚さんが優しく笑った。

「大丈夫ですよ。藤崎さんの想いを、そのまま伝えればいいんです。完璧に話そうとせず、藤崎さんらしく話す方がきっと伝わります」

その言葉に、私ははっとした。

「明日、僕も一緒にいます。だから、安心してください」

「ありがとうございます」

電話を切って、私は深呼吸をした。

完璧に話せなくてもいい。明日は、自分らしく伝えよう。