不完全な私を愛してくれたのは、年上の彼でした



「藤崎さん、今もオフィスですか?」

「はい。あと少しだけ、作業したくて」

「無理しないでくださいね」

篠塚さんの心配そうな声。

「武男さんは、どうですか?」

「だいぶ良くなりました。金曜日には、退院できそうです」

「良かった……」

安堵のため息をつく。

「藤崎さん……今から、そちらに伺ってもいいですか?」

「え?」

「一人で作業するより、二人の方がいいかなと思って」

その言葉に、胸が満たされた。

「はい。待ってます」



30分後。

篠塚さんがオフィスにやってきた。彼はコートを脱いで、私の隣に座る。

「何か、手伝えることはありますか?」

「それでは……このコンテンツの文章を、一緒に見てもらえますか?」

私たちは、並んでパソコンの画面を見つめる。

商品ページの説明文。

「この文章、もう少し武男さんの声が聞こえるようにしたくて」

「なるほど……」

篠塚さんが考え込む。少しして、篠塚さんがキーボードを打ち始めた。