不完全な私を愛してくれたのは、年上の彼でした



「それでも、やるしかありません。一人じゃできないけど……みんなとなら、きっとできる。手伝ってくれますか?」

「もちろんです!」

田辺さんが二つ返事で答えてくれた。他のみんなも、力強く頷いてくれる。

「ありがとう……!」

私は、込み上げるものを必死に堪えた。

「それじゃあ、作戦会議です」



その日から、私たちの戦いが始まった。

朝8時から夜10時まで、チーム全員で作業を続けた。

佐藤さんがデザインを仕上げ、田辺さんがシステムを構築。山崎さんがコーディングし、沙紀がコンテンツを整理する。

そして私は、全体の進行管理と、細かい調整を担当した。

「希さん。このデザイン、確認してください」

「希ちゃん。この文章、もう少し温かみを出したいんだけど」

次々と飛んでくる質問。以前なら、パニックになっていただろう。だけど、今は違う。

「佐藤さん、それで行きましょう」

「沙紀、二人で一緒に考えようか」

私は一つ一つ、丁寧に対応していく。

孤独じゃない、チームで作り上げる喜びがあった。



火曜日の夜。私は一人、オフィスに残って作業をしていた。

その時、スマホが鳴った。篠塚さんからだ。