「それでも、やるしかありません。一人じゃできないけど……みんなとなら、きっとできる。手伝ってくれますか?」
「もちろんです!」
田辺さんが二つ返事で答えてくれた。他のみんなも、力強く頷いてくれる。
「ありがとう……!」
私は、込み上げるものを必死に堪えた。
「それじゃあ、作戦会議です」
◇
その日から、私たちの戦いが始まった。
朝8時から夜10時まで、チーム全員で作業を続けた。
佐藤さんがデザインを仕上げ、田辺さんがシステムを構築。山崎さんがコーディングし、沙紀がコンテンツを整理する。
そして私は、全体の進行管理と、細かい調整を担当した。
「希さん。このデザイン、確認してください」
「希ちゃん。この文章、もう少し温かみを出したいんだけど」
次々と飛んでくる質問。以前なら、パニックになっていただろう。だけど、今は違う。
「佐藤さん、それで行きましょう」
「沙紀、二人で一緒に考えようか」
私は一つ一つ、丁寧に対応していく。
孤独じゃない、チームで作り上げる喜びがあった。
◇
火曜日の夜。私は一人、オフィスに残って作業をしていた。
その時、スマホが鳴った。篠塚さんからだ。



