不完全な私を愛してくれたのは、年上の彼でした



「これは、デートだと思っていただいてもいいですか?」

その言葉に、私の胸が高鳴った。

「私も……そう思っていました」

「本当ですか?」

篠塚さんの瞳が輝いた。

「はい。でも、まだプロジェクトの途中だから……」

「そうですね。プロジェクトが終わってから、改めて」

篠塚さんが優しく言った。

「だけど、今日は一日、仕事のことは忘れて。ただの一人の男と女として、過ごしませんか?」

その言葉に、私は大きく頷いた。

「はい」



それから私たちは、近くのカフェに入った。

古民家を改装したような、温かい雰囲気のカフェ。

窓際のテーブルに座って、コーヒーを注文した。

「藤崎さん」

篠塚さんが、コーヒーカップを両手で包む。

「実は僕、ずっと不安だったんです」

「不安……ですか?」

「このプロジェクトが本当に成功するのか。祖父の期待に応えられるのか……」

彼の声が少し震えている。

「昨日も話しましたが、僕が『店を続けてほしい』って頼んだんです。だから、もし失敗したら……」

篠塚さんが視線を落とした。

「僕のせいで、店が……」

「篠塚さん」

私は、彼の手を取った。