そして教室に逆戻り。
行かなきゃよかったなぁ。

雨の人間だとはいえ、私も普通に生き物。
もちろんキレそうにはなるけれど、平常心を必死に保つ。

つい顔が引き攣りそうなるけれど。

「チャイム鳴っちゃったので戻ってきました、、」

教室の扉を開けるとビクッと明らかに肩が揺れた右京たち。

そんなあからさまにしなくても、、、。

そんなに怖いかな、私。

さっさと席につき、顔を伏せる。

もーいいや。今なんもしたくない。

「あの、、」

右京の声が聞こえる。

なんで話しかけてくんの。

「はぁ、、」

小さくため息をついて顔をあげると、目の前に右京の顔。

「え」

思わず言葉が漏れる。
やば。本音漏れた。素出た。

「あ、、ご、ごめんっ、、」

「あ、いや、、こちらこそ、、」

「ほ、保健室行く?」

「んーん。だいじょーぶです」

首を振り笑顔をなんとか保つ。