あいの輪廻






「…!!!!」







気がつけば 、私は何もない真っ白な空間に居た。



遥か彼方先にも、なにも見えない。







此処はどこなんだろう。






私は 、さっき……





ユイト、に ―― 殺されて 、









「ッぅ゙ …… 、」





気持ち悪くなって、 嘔吐する 。



息が荒い。





き も ち わ る い








「ゲーム …終了しな、きゃ、」








逃げ出したい。



今すぐ、此処から。






そう思いながら、何処までも 白い空間を歩き始める。





さっき、刺された所は何事もなかったように元にもどっている。


それでも、刺された恐怖は変わらない。



帰りたい。


一生、この何もない空間で生きていく?


そんなの、嫌だ。


独りなんて、嫌だ。


なんでこうなったの?


私が、なにかした?


何もしてない……なのに

どうしてこんな目に……











《 BAD END … 【ユイト】ver . を迎えたよ♡ 》






「………なにこれ、」





突然、目の前に現れたディスプレイ。


BADEND …… ユイトが、私を刺したのが?







《 BAD END を迎えたプレイヤーには 、輪廻転生が可能です♡ 》






………は?


輪廻、転生?


生まれ変わるって事……?





《 輪廻転生を拒否する場合は、現実世界に戻ることも可能です♡ 》





「!」





戻れる?

……………なあんだ、最初から言ってくれればよかったのに



目の前には、選択画面が浮かんでいた。





《 あいの輪廻

輪廻転生 戻る 》





……ゲームを終了したら、次の日、菜子に会おう。



色々、話を聞いてもらわなくちゃ。



早く ―― ゲームを…………






「ッ待て!!!」

「っ!?」





いきなり、知らない男に手を掴まれた。

少し長い、艷やかな黒髪。
つり目気味の、黒目の大きい鋭い目。
すっ、と通った鼻筋に
小さい口。
人形の様に美しい男。


でも、今はそんな事どうでもいい。

止められた。


戻るボタンを押すことを。




「っ止めて!!!離して!!!」

「落ち着け、!話を聞いてくれ!!」



嫌だ嫌だ嫌だ

戻れない?


どうして邪魔するの!!?




「誰!?なんなの!?邪魔しないでよ!!」

「だから落ち着けって!!……あぁ!もう!簡潔に言わせてもらう!!!」





男は私の手を離すと肩を掴み、目線を合わせ


こう言った。




「お前は、このまま現実世界へ戻れば、死ぬんだよ!」