「ッ………げほ、っ………リ、ン………」
「っ、ハルキ……!?」
暫くして、ハルキは帰ってきた。
喉元に、少し痣をつけて。
「くっ、首の痣……っ、どうしたの、それ…?」
「知らなくて、いい゙から、……っ、」
咳き込みながらハルキは近寄るな、と言うように私を拒んだ。
こんな時にも、思春期か。
よく見ると、痣以外にも
軽い擦り傷などがあった。
「ユイトは……、先に行っ、た、から……」
「っ、ほんと……?!」
もう、居ない。
あの恐ろしい男は、今、私の近くにいない。
居ない。
なら、大丈夫………?
だったら、今、私のことよりも
「ハルキ、ちょっとこっち来て」
「ッ、はぁ゙、?なん、で……げほ、っ」
「何でも何もない、咳してるでしょ、」
ハルキの腕を引っ張って、リビングに行く。
この家のこと、何も知らないはずなのに
私は何故か医療キットの入っている場所が分かっていた。
医療キットから、消毒液と絆創膏を取り出す。


