ラインアーサは「これは誤魔化せないな」と少し照れて見せた。乳母であるサリベルには幼い頃からの好みを全て把握されているのだった。
「それではごゆっくりと」
そう言い残してサリベルは足早に退室した。せっかく用意してくれたのだ。冷める前にと食事が並べられた食台をスズランと囲む。
「あまり腹は空いてなかったんだが、こうして並ぶと急に食欲がわくな」
「お昼の立食が豪華だったから……それに喜んでるマスターが見られて嬉しかったな」
昼食は本日の協議後の顔ぶれで共にした。
王宮の厨房はユージーンの元職場だ。以前の同僚達が腕を振るった立食形式の昼食はとても豪華で、食後には料理人達が挨拶に来てくれた。
「そうだな。マスターが昔王宮に居たなんて俺も知らなかったから驚いたよ」
「マスターもセィシェルも、元気そうで良かった……」
スズランはほんの少しだけ視線を落とした。酒場の事を思い出したのだろう。
「一段落着いたら、何時でも会いに行こう。俺も付き添うよ……さあ、冷める前にいただこう」
「うん」
湯気の立つ器からほんのりと生姜の香りが立ちのぼる。優しい香りにスズランはふっと瞳を細めた。スープをひと口飲み、ほっと息をつく。
「……おいしい」
「ん…、そうだな」
その様子を見て、ラインアーサも漸く肩の力を抜いた。鶏と生姜の澄んだスープは身体を暖めてくれる。蜂蜜と木の実の焼き菓子は全て一口大で食べやすく工夫されていた。
「それではごゆっくりと」
そう言い残してサリベルは足早に退室した。せっかく用意してくれたのだ。冷める前にと食事が並べられた食台をスズランと囲む。
「あまり腹は空いてなかったんだが、こうして並ぶと急に食欲がわくな」
「お昼の立食が豪華だったから……それに喜んでるマスターが見られて嬉しかったな」
昼食は本日の協議後の顔ぶれで共にした。
王宮の厨房はユージーンの元職場だ。以前の同僚達が腕を振るった立食形式の昼食はとても豪華で、食後には料理人達が挨拶に来てくれた。
「そうだな。マスターが昔王宮に居たなんて俺も知らなかったから驚いたよ」
「マスターもセィシェルも、元気そうで良かった……」
スズランはほんの少しだけ視線を落とした。酒場の事を思い出したのだろう。
「一段落着いたら、何時でも会いに行こう。俺も付き添うよ……さあ、冷める前にいただこう」
「うん」
湯気の立つ器からほんのりと生姜の香りが立ちのぼる。優しい香りにスズランはふっと瞳を細めた。スープをひと口飲み、ほっと息をつく。
「……おいしい」
「ん…、そうだな」
その様子を見て、ラインアーサも漸く肩の力を抜いた。鶏と生姜の澄んだスープは身体を暖めてくれる。蜂蜜と木の実の焼き菓子は全て一口大で食べやすく工夫されていた。



