♠ Ren
「=(イコール)彼氏?」
そんな言葉を口にする自分が、惨めで仕方がなかった。
男を相手に、何をムキになっている。
由良が誰を好きになろうと、誰の隣にいようと、俺には口を出す権利なんてないはずなのに。
胸の奥で、鉛のような嫉妬がじりじりと焼けるように疼いていた───。
「え、いや、彼氏なんて…………」
「………お前、彼氏いたことねーの?」
「いなかったわけじゃありませんけど……好き、とか、よくわからなくて………」
……否定、しないんだな。
その曖昧な言葉に、俺は絶望に近い孤独を感じていた。
いっそ、「俺は男だ、あり得ない」と笑い飛ばしてくれればよかった。
そうすれば、この行き場のない情熱を、ただの友情だと偽って殺すことができたのに。
……俺は、ずっと怖かったんだ。
お前に触れたいと思うたび、お前を抱きしめたいと願うたび、自分の中の何かが壊れていくのが。
けれど、目の前の由良は、あまりにも儚く、そして──美しい。
灯りに透ける白い肌、繊細なまつ毛の震え、そして俺の腕の中に収まってしまいそうな肩のライン。
男を演じているお前に、ありもしない”光”を求めてしまう。
もし、この物語に続きがあるのなら。
もし、お前が俺と同じように「嘘」をついているのだとしたら──。
叶わないと思っていた想いが、絶望の淵で一筋の光を見つける。
俺は祈るような気持ちで、カマをかけた。
この問いの先に待っているのが、破滅であっても構わない。
ただ、お前を”男”という檻から救い出したい。
グッとさらに距離を詰め、震える声を押し殺して、耳元で囁いた。
「=(イコール)彼氏?」
そんな言葉を口にする自分が、惨めで仕方がなかった。
男を相手に、何をムキになっている。
由良が誰を好きになろうと、誰の隣にいようと、俺には口を出す権利なんてないはずなのに。
胸の奥で、鉛のような嫉妬がじりじりと焼けるように疼いていた───。
「え、いや、彼氏なんて…………」
「………お前、彼氏いたことねーの?」
「いなかったわけじゃありませんけど……好き、とか、よくわからなくて………」
……否定、しないんだな。
その曖昧な言葉に、俺は絶望に近い孤独を感じていた。
いっそ、「俺は男だ、あり得ない」と笑い飛ばしてくれればよかった。
そうすれば、この行き場のない情熱を、ただの友情だと偽って殺すことができたのに。
……俺は、ずっと怖かったんだ。
お前に触れたいと思うたび、お前を抱きしめたいと願うたび、自分の中の何かが壊れていくのが。
けれど、目の前の由良は、あまりにも儚く、そして──美しい。
灯りに透ける白い肌、繊細なまつ毛の震え、そして俺の腕の中に収まってしまいそうな肩のライン。
男を演じているお前に、ありもしない”光”を求めてしまう。
もし、この物語に続きがあるのなら。
もし、お前が俺と同じように「嘘」をついているのだとしたら──。
叶わないと思っていた想いが、絶望の淵で一筋の光を見つける。
俺は祈るような気持ちで、カマをかけた。
この問いの先に待っているのが、破滅であっても構わない。
ただ、お前を”男”という檻から救い出したい。
グッとさらに距離を詰め、震える声を押し殺して、耳元で囁いた。


