君は、狂愛の檻の中 ~偽りの君に恋をした~


それからしばらくの間。
ポタリ、ポタリ、と涙は止まることなく溢れ続けて…………。



どこか呆然と、地面に出来た涙の跡を見つめていた私は、気づかなかった。


「「「由衣っ!!!!」」」



…………背後から静かに忍び寄る敵と、それに対して叫ぶ仲間たちの声に。
ビクッと第六感が敵の存在を感じ取ったその時には、もう、すべてが手遅れで。



ゴリっ、と。
頭に拳銃の銃口が突きつけられた。



「っ、」


冷たい鉛の感触が、肌を這う。


………そして。


「これで終わりだっ!!!!」

「「「由衣っーーーー!!!!」」」



悲痛な声を聞きながら。


カチリ、と。


静かに、私たちのかりそめの人生に終止符が打たれた。