君は、狂愛の檻の中


あぶねぇから、桃華は連れていってやれねぇけど…………」


……なんだ、姫は参加しないのか。


じゃあ私も、今回はお留守番かな。


「………由良、お前は来い」


「………………えっ?」


予想もしていなかったセリフに、思わずなんともマヌケな声が漏れた。


「な、なんでですか………?」


「………お前に、暴走族ってもんを見せてやろうと思ってな。………ほらお前、前に暴走族に憧れてるって言ってただろ?」


「へっ、あ、まあ……言い、ましたけど……」


「ならいいだろ。絶対にお前を危険な目にはあわせねぇから。」


「え、で、でも………」


姫が参加しないなら、私もあんまり無駄に動きたくないんだけど………


「…………これは総長命令だ。いいか、お前、明後日は絶対来いよ」


それだけ言い残すと、ソファから立ち上がり部屋から出て行ってしまった"レンさん"。


「えー…………」


命令、ですか。


そんなこと言われたら、私は絶対に逆らわない………と、でも貴方は思ってるんですか?


(もしそうだとしたら………貴方はまだまだ甘いですよ、"レンさん"。)


当日は………予定が入った、とか適当な理由を付けてバックれよう。


そろそろ、組織に報告しに行かなきゃいけない時期でもあるし。