君は、狂愛の檻の中 ~偽りの君に恋をした~

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その日は、どこか街が騒がしかった。



少し歩けば、そこら中に人が転がっている。


”お前らの時代は今日で終わりだ”



話を聞くと、誰もが口をそろえてそう言った。
普段なら、そんな忠告なんて聞き流すのが私たちなのだけれど。



…………その日はなぜか、胸騒ぎがした。









それからしばらくして。
胸のザワつきが消えないまま、一日が終わろうとした──その時だった。



「死ねぇーーーーーー!!!!」


どこからか響いた大声と共に、一発の乾いた銃声。



目の前で、トサッと紘が倒れた。




「………………………え?」


一瞬、なにが起こったのかわからなかった。


世界から全ての音が消え。
ただ、ボーッと目の前に広がっていく血の海を見つめていた。



「………っ、紘!!!!」


固まること数秒。
なにかを必死に叫ぶ朔夜の声で、ハッと現実に戻った私は、恐る恐る足元に目を向けた。


「……ひ、ろ……?」


そこには、真っ青な顔で倒れている紘と、無慈悲に広がる赤い血の海。
その姿を捉えた瞬間、カクッと全身から力が抜け落ちて…………。



つう、と。
なにかが頬をつたう感触がした。