贅沢悪女と断罪された私がドレスを脱ぎ捨てた結果。

オスカーが静かに呟く。私だってずっと不安だ。回帰してからアベラルド王家の滅びる日までのカウントダウンは始まっている。何かしないといけないと焦りながらも、自分がしている事が王家滅亡の回避に繋がるのか分からない。本当はオスカーと以前のようにずっと一緒にイチャイチャしたいけれど、それをしてしまうと彼も私も滅びに向かってしまう。

ふと、ヘッドリー領地で女に言われた事を思い出した。どこから漏れたか分からないが、私が毎日のように宝石や薔薇を貰う生活をしていたのは確かだ。

「オスカー、もう、貴方からのプレゼントはいらないわ。花も宝石もドレスも贈るのはやめて」
「⋯⋯なんで、そんなこと言うんだ?」
「アベラルド王国の財政は必ずしも良くないわ。不相応な贅沢をやめて欲しいの」

オスカーの体が一瞬震えたのが分かった。
もしかしたら、彼のプライドを傷つけてしまったかもしれない。
私は咄嗟に体を反転させ、彼の顔を覗き込む。

「オスカー、今、私ね。このアベラルド王国を豊かにする為に動いているのよ。フレデリックが協力してくれてね。バロン帝国と貿易ができるようになったの」