贅沢悪女と断罪された私がドレスを脱ぎ捨てた結果。

フレデリックの周りの騎士が彼を防衛するように囲む。私が長きに渡り争いを避けペンディングされている国際的な領土問題を口にしたからだ。

「遠慮なく続きをお話しください。綺麗な女の子の話は一応聞きますよ」
フレデリックが手で周りの騎士を遠ざけるように合図する。
(話を聞いてくれる? 良い人で良かった)

「ダイヤモンド鉱山の採掘権を譲ってください! 領土的には半分以上こちらに権利があるはずです。我が国は見ての通りの惨状です。資源を財産に直ぐ変える必要があります」

無理な申し出をした自覚はある。それでも、彼なら検討してくれそうだと期待した。

「シェリル・ヘッドリー、物事は全てギブアンドテイク。今は領土問題のせいでダイヤモンド鉱山の採掘が停滞しています。その機会損失を考えると採掘権についてはっきりさせた方が良いのは確かです」

「つまり、アベラルド王国に採掘権を譲ってくれるという事ですね!」

私の言葉に彼は盛大に溜息をついた。

「シェリル嬢、そんな恐れ知らずな物言いをして貴方は私が怖くないのですか? 兄を毒殺して立太子までしたと言われている男ですよ」