何もかも知っている癖に、敢えて何も言わず状況を楽しむ彼を憎らしく思う。
「マールス! もう、出てけ。今日は疲れたんだ」
「フレデリック、お前は人を広域移動させて相変わらず偉そうだな。せっかくシェリルが何を考えているか教えてあげようと思ったのに残念だ」
マールスが移動魔法を使い、その場から消えていく。
「待ってくれ。シェリルは一体何を!」
消えかけたマールスの姿が少し濃くなり、ニヤリと笑う。
「フレデリックは自分のタイプではない。彼女を落とす良いヒントになっただろう」
傷口に塩を塗るような事を言い残し、ふっと目の前から消えるマールスには怒りしかない。
ヒントなどいらない。
私はバロン帝国の次期皇帝として、今まで通りこの帝国に尽くすだけ。たかが女で行動を左右されるなんて阿呆のする事だ。皇族に生まれたからには結婚は国と為にするのが当たり前なのにどうかしていた。女は誰しも直ぐに私の虜になったのに、シェリルだけが最後まで一度も私に恋をしなかった。
「マールス! もう、出てけ。今日は疲れたんだ」
「フレデリック、お前は人を広域移動させて相変わらず偉そうだな。せっかくシェリルが何を考えているか教えてあげようと思ったのに残念だ」
マールスが移動魔法を使い、その場から消えていく。
「待ってくれ。シェリルは一体何を!」
消えかけたマールスの姿が少し濃くなり、ニヤリと笑う。
「フレデリックは自分のタイプではない。彼女を落とす良いヒントになっただろう」
傷口に塩を塗るような事を言い残し、ふっと目の前から消えるマールスには怒りしかない。
ヒントなどいらない。
私はバロン帝国の次期皇帝として、今まで通りこの帝国に尽くすだけ。たかが女で行動を左右されるなんて阿呆のする事だ。皇族に生まれたからには結婚は国と為にするのが当たり前なのにどうかしていた。女は誰しも直ぐに私の虜になったのに、シェリルだけが最後まで一度も私に恋をしなかった。



