贅沢悪女と断罪された私がドレスを脱ぎ捨てた結果。

偽りのない本音が漏れる。好きでしかたなくで、どうしても彼女の気持ちが欲しくて考えた策。彼女に最愛の男との絶頂の瞬間を味合わせてからどん底に落とし手を差し出す。何もかも上手く行ってたはずだった⋯⋯。

「その本音をぶちまけろよ。大好きな癖に嫌いと連発して自分のプライドを守ったつもりか? 国を巻き込んでる時点でお前は馬鹿王太子と変わらないくらい惑わされてる。お前が一番大事なのはなんだ?」

「マールス、質問をせずとも心を読めば分かるだろう。私はシェリルにはもう構わない。私の女にならないなら、死んでいい。アベラルド王国も放っておけば勝手に自滅する」

心を読める男の前で、取り繕った会話はできない。それでも自分の獰猛な考えをストレートに口にするのは憚られた。

(⋯⋯シェリルが他人のものになるなら死んで欲しい。死んで私の記憶からも消えてなくなれ!)

最初からシェリルなど存在しなかったならば、こんな惨めにはならなかった。
彼女が愛しくて仕方なくて、他の男の隣にいるのを許せない。自分のものにならない彼女が殺したい程に憎い。


私の心を見透かしたマールスはニヤリと笑う。