彼女は側にいるだけで、この上ない幸福感が訪れる存在があるという事を教えてくれた女だ。
たった二年だったが、沢山彼女を堪能し楽しい時間を得られた。世界のリーダーとも言えるバロン帝国の皇帝になる私が持つ筈のなかった感情に浸った不思議な時間だった。
「恋」というものは愚か者がする雑念だと思っていたが、自分がシェリルにしていたのは恋そのものだった。彼女の気持ちが自分に向いてなくて辛くて気が狂いそうだった。
「相応しくない、あんな女⋯⋯」
「シェリルが帝国の気位の高い女と上手くやっていける訳もないだろ」
マールスの言う通りだ。シェリルのような女は意地の悪い帝国貴族の標的になる。でも、シェリルは傷付けますます私を頼る。傷付いたところを慰めれば、きっと好きになってくれる。
「フレデリック、お前は相変わらず自分の事しか考えてないな。そう言う人間の方が上手くいく世の中だから、お前は成功者なのだとつくづく思うよ」
棘がある彼の言い方に少しムカつく。ただ、シェリルの笑顔を近くで見続けたかった純粋な気持ちを穢されたようだ。
「⋯⋯本当に好きだったんだ⋯⋯」
たった二年だったが、沢山彼女を堪能し楽しい時間を得られた。世界のリーダーとも言えるバロン帝国の皇帝になる私が持つ筈のなかった感情に浸った不思議な時間だった。
「恋」というものは愚か者がする雑念だと思っていたが、自分がシェリルにしていたのは恋そのものだった。彼女の気持ちが自分に向いてなくて辛くて気が狂いそうだった。
「相応しくない、あんな女⋯⋯」
「シェリルが帝国の気位の高い女と上手くやっていける訳もないだろ」
マールスの言う通りだ。シェリルのような女は意地の悪い帝国貴族の標的になる。でも、シェリルは傷付けますます私を頼る。傷付いたところを慰めれば、きっと好きになってくれる。
「フレデリック、お前は相変わらず自分の事しか考えてないな。そう言う人間の方が上手くいく世の中だから、お前は成功者なのだとつくづく思うよ」
棘がある彼の言い方に少しムカつく。ただ、シェリルの笑顔を近くで見続けたかった純粋な気持ちを穢されたようだ。
「⋯⋯本当に好きだったんだ⋯⋯」



