贅沢悪女と断罪された私がドレスを脱ぎ捨てた結果。

「本当ですか? ありがとうございます」
私はユリシスの首の辺りの黒く爛れた部分がなくなったのを確認し胸を撫で下ろした。

「シェリル嬢、僕じゃなくてフレデリックにお礼を言ってあげたら」
マールスは微笑みながら、顎でフレデリックを指す。
「マールス様を呼んでくれてありがとう、フレデリック」
「シェリル、もう、いいか? ランスロット・オベールを追い出し、ユリシスを治したんだ」
フレデリックの言葉の意味が理解できない。私は彼を惚れさせて思うがままに動かそうと思っていたがやめた。オベール卿の言う通り、私は自分のルックスを利用し計算高く立ち回る事があった。そのやり方は、上手くいき過ぎて癖になっていたが、間違いを生みやすい。だから、変に媚びず今のありのままの気持ちを彼に伝える。

「私はフレデリックにされた事を忘れないし、許す事はないわ」
私が静かに言った言葉に、彼は花で笑う。
「可愛げのない女だな。そういう女は嫌いだ。それから、ユリシス! なぜ時を戻したか説明して貰おうか」

フレデリックの言葉に反応しユリシスが睨みつける。
私は思わず大きな声でフレデリックを諌めてしまった。