「罰は与えてるわ。オベール卿、貴方は一生自分を慕ってくれたオスカーとは会えないのよ」
「ふっ、相変わらずだなシェリル嬢。愛だの絆だの言ってオスカー王太子殿下を唆し虜にしたくせに、結局、幻想物の赤子を見ただけで壊れる関係だったじゃないか」
(ああ、あの赤子もフレデリックの企みだったのか⋯⋯)
私は二年間少なからずフレデリックに信頼を寄せ、好感を持っていた。わずかに残っていた気持ちも消滅していくのを感じる。
「早く出ていきなさい! オスカーに貴方に色目を使われたとでも言おうかしら。そうしたら、どれくらいの罰を下してくれるか楽しみだわ。国外追放は絶対よね。オベール侯爵家ごとお取り潰しになるかも」
私は彼の言う通り、傾国の悪女を気取る。オスカーはもう私を好きではないし、私も彼の事はもうどうでも良い。でも、この言葉はきっと効力がある。オスカーは確かに様々な場面で私贔屓の判断をしてきた。王位を継ぐような男がシェリルファーストではいけなかったのだ。回帰前、この国を滅ぼしたのは間違いなく私だ。
「くそ、女が!」
オベール卿はそう言い残し、もう馬を勢いよく叩き猛スピードで去っていった。
「ふっ、相変わらずだなシェリル嬢。愛だの絆だの言ってオスカー王太子殿下を唆し虜にしたくせに、結局、幻想物の赤子を見ただけで壊れる関係だったじゃないか」
(ああ、あの赤子もフレデリックの企みだったのか⋯⋯)
私は二年間少なからずフレデリックに信頼を寄せ、好感を持っていた。わずかに残っていた気持ちも消滅していくのを感じる。
「早く出ていきなさい! オスカーに貴方に色目を使われたとでも言おうかしら。そうしたら、どれくらいの罰を下してくれるか楽しみだわ。国外追放は絶対よね。オベール侯爵家ごとお取り潰しになるかも」
私は彼の言う通り、傾国の悪女を気取る。オスカーはもう私を好きではないし、私も彼の事はもうどうでも良い。でも、この言葉はきっと効力がある。オスカーは確かに様々な場面で私贔屓の判断をしてきた。王位を継ぐような男がシェリルファーストではいけなかったのだ。回帰前、この国を滅ぼしたのは間違いなく私だ。
「くそ、女が!」
オベール卿はそう言い残し、もう馬を勢いよく叩き猛スピードで去っていった。



