現在八歳の弟のレナルドは私にとって特別な存在だ。貴族令嬢たちとの関係構築に疲れていた時、生まれたレナルド。ただの吸啜反射だとは分かっているけれど、差し出した人差し指をひたすらにしゃぶる彼に救われた。
彼が一番最初に話した言葉は「パパ」でも「ママ」でもなく「お姉たま」だ。それは両親がレナルドが生まれてから両親が私を「お姉様」になると再三言ってたからだとは分かっていた。それでも、彼がこの世で初めて呼ぶ人として私を選んでくれたようで嬉しかった。私にとってレナルドは自分の命より大切に思える愛おしい存在。
「近衛騎士団長のランスロットもバロン帝国の貴方と繋がっていた。こんな状態でレナルドの安全が保証できるなんて思えないでしょ! 今、アベラルド王宮はどうなってるの? 穢らわしい企みで、私の大切な弟を犠牲にしないで! 私の弟に傷一つでもついたら、貴方を一生許さないわ」
一度出したら止まらない心からの叫びが漏れる。私はユリシスのような高尚な人間ではない。彼のようになりたくても、本当は自分の大切な人の安全が一番大事。
私の口に差し入れていた親指をフレデリックがそっと離す。
彼が一番最初に話した言葉は「パパ」でも「ママ」でもなく「お姉たま」だ。それは両親がレナルドが生まれてから両親が私を「お姉様」になると再三言ってたからだとは分かっていた。それでも、彼がこの世で初めて呼ぶ人として私を選んでくれたようで嬉しかった。私にとってレナルドは自分の命より大切に思える愛おしい存在。
「近衛騎士団長のランスロットもバロン帝国の貴方と繋がっていた。こんな状態でレナルドの安全が保証できるなんて思えないでしょ! 今、アベラルド王宮はどうなってるの? 穢らわしい企みで、私の大切な弟を犠牲にしないで! 私の弟に傷一つでもついたら、貴方を一生許さないわ」
一度出したら止まらない心からの叫びが漏れる。私はユリシスのような高尚な人間ではない。彼のようになりたくても、本当は自分の大切な人の安全が一番大事。
私の口に差し入れていた親指をフレデリックがそっと離す。



