「いえ、言う通りにします。それから、披露宴の代役が終わりましたら私の言い分を聞いて頂けるとありがたいです?」
女の図々しさに寒気がする。今すぐここで切り落としたいのを必死に耐えているのが理解出来ないらしい。
「言い分? 言い訳なく知っている事を全て喋るんだ。分かったな」
騎士が丁度僕の部屋からウィッグと純白の繊細なレースのヴェールを持ってくる。僕はこの二つの小道具で結婚式のシェリルを想像し楽しんでいた。その時は、今日という日がこんな最悪の日になるとは思っても見なかった。
ウィッグとヴェールを身につけたカロリーヌの手を取る。不幸中の幸いかヴェールのレースが細かく、顔がほとんど見えない。
手とてが触れあった時の感触がシェリルと違って不快だ。
しかし、この披露宴をやり遂げ、各国の要人にシェリルと結婚した事をアピールする必要がある。
僕にはフレデリックの狙いが分かっていた。彼の狙いは『略奪婚』。彼は僕と同じく地位も名誉も持っている。そんな男が辿り着くのがシェリルなのだ。当然、僕はシェリルを誰にも奪わせるつもりはない。
女の図々しさに寒気がする。今すぐここで切り落としたいのを必死に耐えているのが理解出来ないらしい。
「言い分? 言い訳なく知っている事を全て喋るんだ。分かったな」
騎士が丁度僕の部屋からウィッグと純白の繊細なレースのヴェールを持ってくる。僕はこの二つの小道具で結婚式のシェリルを想像し楽しんでいた。その時は、今日という日がこんな最悪の日になるとは思っても見なかった。
ウィッグとヴェールを身につけたカロリーヌの手を取る。不幸中の幸いかヴェールのレースが細かく、顔がほとんど見えない。
手とてが触れあった時の感触がシェリルと違って不快だ。
しかし、この披露宴をやり遂げ、各国の要人にシェリルと結婚した事をアピールする必要がある。
僕にはフレデリックの狙いが分かっていた。彼の狙いは『略奪婚』。彼は僕と同じく地位も名誉も持っている。そんな男が辿り着くのがシェリルなのだ。当然、僕はシェリルを誰にも奪わせるつもりはない。



