シンデレラの代役どうするのだろう。こんな直前でどうにかなったのだろうか。
そんなことを思っていながら静かに目を伏せていると、ふと一階が騒がしいことに気が付いた。
壁の薄い我が家は、部屋によっては扉を閉めてたとしても声が筒抜けなのだ。
お客さんでも来たのかな。
母さんの声と、お姉の声と……それに加えてもう一人男の声がする。
でも多分父さんの声じゃない。そもそも父さんは会社に行ってる時間だ。
……ここからははっきりと聞こえるわけではないけれど、ものすごく聞き覚えのある声な気がしてならない。
まさか……という緊張感が走る。
わたしはその予感に突き動かされるままに部屋を出て、ゆっくり階段を下りる。
そして階段の先にあるリビングの扉を開いた瞬間、その予感が現実であるころを突きつけられた。
「へぇ~、じゃあ東間君は入学してからずっと生徒会長なの?」
「はい。ありがたいことに」
「まあまあ、優秀なのねぇ」
「ねえそんなことよりこの子本っ当イケメンなんだけど! 芸能界に興味あれば紹介してあげよっか」
「興味ないです」



