うちの生徒会長は今日も読めない




「はああああ……」




自宅療養を始めて一週間ほど経った日のこと。


この日も同じように自習をして、小説を読んで、昨日と同じように時間が過ぎていく。

特大のため息をついたわたしは、そのままゆっくりと卓上カレンダーに目をやる。


ほとんど白紙のままのカレンダーだけど、唯一明日と明後日の土日にまたがった部分だけは青色のボールペンで「朱月祭」と書き込んである。


そう。

文化祭は明日から開催される。

……が、病院の先生から通学が制限されているわたしは当然参加できない。


お姉からは何度も「残念だったね」と憐れみの目を向けられた。

来年もあるし大丈夫だよ、と答えたわたしは、きっと強がっているように見えただろうか。


だけど実際はもちろん、心の底からホッとしていた。


生徒会に入っていることをお姉に知られずに済んだのだ。


……あ、もちろんホッとしている場合じゃないのはわかっている。劇のことやその他諸々、めちゃくちゃ迷惑を掛けてしまっただろうな。