うちの生徒会長は今日も読めない






「すみません会長、この備品リストはどうチェックすれば……」



生徒会室にて。

たどたどしい一年生の声にわたしは振り返る。




「あ、こ、ここはですね、えっと、まずここに書いてある教室に行って……。あ、場所は後で二年の橘くんに案内してもらって……」




そしてそんな一年生と同じぐらい、もしくはさらにたどたどしい生徒会長こと、わたくし原路留。


生徒会選挙から一か月。

生徒会長まじで向いてないと痛感しつつも、わたしはとりあえず一つの大きな改革を成し遂げた。



それが、生徒会役職の増設。



今まで朱月高校の生徒会は会長・副会長・書紀・会計の各一名しかいなかった。

おかげで仕事の負担は大きく、勉学に支障を及ぼしかねない状態だった。

そこで、生徒会に興味がある人を募集した。


呼びかけてみると、生徒会長に立候補するほどではないけれど、生徒会の仕事に興味があるという人たちは一定数いて。

厳正なる審査の結果、庶務として一年女子と二年男子を一人ずつ迎え入れる運びとなったのだ。