「アキラが、オレのせいでできた火傷を隠すためにタトゥーを入れたってのは聞いたか?」
「ああ、はい。アートメイク? みたいな」
「とはいえ何かしら理由があっても、タトゥーがある奴って基本的に嫌がられるだろ」
「それはそうですが……」
「まあ、他人には火傷隠しなのか反社会的集団の証なのかなんてわかんねーからな。……だから、せめてオレもこれを入れることでアキラと同じぐらい社会で肩身狭い思いしようとした。それがせめてもの罪滅ぼしのつもりだった」
彼は軽く頭をかいて肩をすくめる。
「ま、それ言ったらアキラに死ぬほど怒られたけどな」
その様子は容易に想像できる。ふっと笑いがこぼれた。
「だからまあ、嬉しかったんだ。ミチルに褒められたのが、ものすごく。オレの生き方は後悔するようなものじゃないって認められた気がして」
「そんな大袈裟な……」
「オレにとっては大袈裟じゃねーんだよ。行動が読めなくて見てて飽きねーのに、何故か欲しい言葉をくれるよな、お前は」



