うちの生徒会長は今日も読めない




演説の順番は事前にくじ引きで決められている。桃先輩はなんとラストを引き当ててきた。


桃先輩は「一番良いの引いてしまったわ。さすがうち」と自画自賛していたけれど、さっさと終わらせて楽になりたかったわたし的には辛い順番だ。


しかもなんと、その直前が東間敬人ときた。とことん運がない。


……と嘆いてみたところで今さら逃げられないので腹をくくるしかないのだけど。

わたしはすぐそばにいる会長のことを意識しないよう静かに目を閉じた。


候補者の三組はつつがなくスピーチを終わらせていった。


次はとうとう、最有力候補の番だ。

人前へ出ることに慣れている彼らは、先に出ていった候補者たちとはやはり風格が違う。何ならちょっと黄色い歓声が上がった。顔が良いので女子生徒のファンが多いのは事実のようだ。


応援責任者の木坂先輩は、東間敬人がこれまでいかにして生徒会、そしてこの学校に貢献してきたのかをわかりやすく、時折ユーモアを交えながら語った。