頭の中がハテナであふれる。
えっと……
「そんなわけなくない??」
「あるってば! 路留ちゃん自分の顔鏡で見たことある? そのダサい眼鏡を外した状態で!」
「め、眼鏡そんなにダサい……?」
「私は間違いなく可愛いけど! 路留ちゃんだってものすごく可愛いの!」
「えっ、それはただの身内贔屓だよ」
「そんなことないってば。信じてよ私の言うこと」
「さすがにお姉の言うことでも信じられないよ!」
わたくし原路留が可愛いか否かから始まった言い争いは、色々な方向に発展しつつしばらく続いた。
滅多に無い姉妹喧嘩。
芸能界で鍛え抜かれたお姉の迫力にわたしはほとんど気圧される形だった。
だけど……
「はあっ、はあ……」
息切れする頃には、心はずいぶんと晴れていた。
お姉にこんなに心の内をぶつけたのは初めてかもしれなかった。
それはお姉の方も同じようで。
「ああもう、路留ちゃん意外に頑固」
「お姉こそ。あ、まあわたしはお姉が頑固なことちゃんと知ってたけど!」
「わ、私だって路留ちゃんのことはちゃんとわかってるわよ」



