うちの生徒会長は今日も読めない





桃先輩はチョコレートラテで口の中を湿らせて続ける。




「この一年生が本当に生徒会長になったら、本当に何かやりそうでちょっと面白いかも。たくさんの奴らにそう思わせられたから当選したんや」


「なるほど……」



「あと単純に、敬人も木坂くんも顔が良いから女子票はすごかったし」






身も蓋もない。

でも言われてみれば確かに、わたしも生徒会選挙なんて適当に投票していたしなあ。

生徒会が自分たちの学校生活のあり方に直結しているような印象もそう強くないし、ビジュアルやら演説の面白さやらで票が集まってしまうのも当然といえば当然。




「というわけで、あんたが目指すのもその方向や。『おもしれー女作戦』とでも名付けとこか」


「は、はい。おもしれー女……」


「でも、いくらスピーチの内容が良くても問題はあんたのそのボソボソ自信なさそうな話し方やなぁ」


「す、すみません」