◇
「そもそもの話、あんたには圧倒的に知名度がない」
桃先輩との作戦会議は、その日のうちに、学校近くのカフェで行われることになった。
ココアの上に生クリームがこれでもかと盛られた飲み物を片手に桃先輩は言う。
「うちや木坂くんは生徒会役員として割と名前知られてるけど、あんたはまじで無名」
「ですね……」
「ついでに存在感もない」
「おっしゃる通りですがそれはシンプルに悪口ですよね……」
わたしは氷がたっぷり入ったアイスティーをカラカラとかき混ぜ、ため息をついた。
作戦をたてるといっても、せいぜい「スピーチの文面を考える」ぐらいのことだと思っていた。
だけどわたしに必要なのは、「いかにして原路留のことを皆に知ってもらうか」のようだ。
「それに対して敬人は一年のときから生徒会長をやってて、実績もある。大抵の人はその安心感で敬人に投票するやろな」
「ははは、勝負になりませんね」
「やな」
……The End
「そもそもの話、あんたには圧倒的に知名度がない」
桃先輩との作戦会議は、その日のうちに、学校近くのカフェで行われることになった。
ココアの上に生クリームがこれでもかと盛られた飲み物を片手に桃先輩は言う。
「うちや木坂くんは生徒会役員として割と名前知られてるけど、あんたはまじで無名」
「ですね……」
「ついでに存在感もない」
「おっしゃる通りですがそれはシンプルに悪口ですよね……」
わたしは氷がたっぷり入ったアイスティーをカラカラとかき混ぜ、ため息をついた。
作戦をたてるといっても、せいぜい「スピーチの文面を考える」ぐらいのことだと思っていた。
だけどわたしに必要なのは、「いかにして原路留のことを皆に知ってもらうか」のようだ。
「それに対して敬人は一年のときから生徒会長をやってて、実績もある。大抵の人はその安心感で敬人に投票するやろな」
「ははは、勝負になりませんね」
「やな」
……The End



