「……うちの生徒会の書紀のこと、どう呼んでる?」
「えっと、桃先輩」
「副会長のことは?」
「木坂先輩」
「さっき会ったオレの3番目の父親のことは?」
「アキラさん」
「オレのことは?」
「会長」
……おや本当だ。
だけど、何でと聞かれましても。
役職名で呼ぶのが染み付いてしまったから、としか。
「じゃ、会長命令だ。今ちょっと他の呼び方で呼んでみろ」
「へ、えっと……じゃあ……あ、東間……様?」
「不合格」
「え!? あ……あ、東間先輩?」
「もう一声」
「も、もう一声? えーっとえーっと……敬人先輩……」
「ん、合格」
お気に召したそうです。
でもあの……異性を下の名前で呼ぶの、かなりハードル高いです。
満足そうな会長に、わたしは「日常的にそう呼ぶのは無理ですからね」と必死に念を押すのだった。



