そりゃあ堂々と出入りしているわけだ。
その後も、会長はアキラさんと取り留めのないやりとりを続けていた。
アキラさんと話をする会長は、今まで見た中で一番、普通の少年じみた表情をしているような気がした。
「ねぇミチルちゃん。小学生時代の敬人の写真見る?」
「えっ……ちょ、ちょっと興味あります」
「おい、何でそんなん残してんだよ」
「そりゃあ俺の大事な思い出だからな。卒アルも持ってるぞ」
「やめろ見せんなそんなもん」
アキラさんはわたしが話に置いていかれないよう気を使ってくれているようで、色々と話題を振ってくれる。
ちなみに。
見せてもらった小学生時代の会長は、今の彼をそのまま小さくしたような顔をしていた。やはり美形は昔から美形。
そうやって楽しく有意義な時間はあっという間に過ぎていった。
スマホに、母からの「大丈夫? 道に迷った?」というメッセージが入っているのに気がついて、あっと声をあげる。
そういえば、お姉の忘れ物を届けると言って出てきたのだったっけ。



