「なあ。オレの前で何堂々と別の男に見とれてんだ」
「ひっ、いや、そういうわけでは……」
「冗談だよ。こいつが何者か気になってんだろ?」
男性のことを親指で指しながら言われたので、わたしは「はい、まあ……」と頷く。
すると会長はいたずらっぽく口角を上げた。
「父親」
「……はえ? だ、誰が誰のお父様ですか?」
「もちろんこいつがオレの父親。な、おとーさん」
開いた口が塞がらなかった。
どこからどう見ても、この男性は30歳程度。何なら20代半ばにも見える。
会長は17歳だから……。
「えっと、ということは」
おおおおお父様何歳のときの子だ??
頭の中で指折り計算している中、また別のことも思い出した。



