「女連れとは珍しいねぇ。この子が例のミチルって子?」
「正解」
「かわいー子じゃん」
「だろ。手出すなよ、オレのだから」
「信用なさすぎな。でも安心しろ、俺の守備範囲は5コ以上年上のお姉様だから」
「ハッ、あんたの女の趣味の悪さは嫌ってほど知ってるよ」
何やらこの二人が気心知れた関係らしいということだけは、見ていてわかった。
どうして良いものやらわからず無言で突っ立っていると、男性は立ち上がって部屋の隅に追いやられていた机と椅子を二つ出して手招きした。
「座りなよ二人とも。ペットボトルの紅茶ぐらいしか出せないけどさ」
「あ、えっと……」
戸惑うわたしに構わず、会長は慣れたように椅子に座って足を組み、完全にくつろぎ始める。
恐る恐るもう一つの椅子に座ったわたしは、もう一度男性のことを観察した。
その視線に気付いた会長は頬杖をついて言う。



