校則違反でもまあいいや。タトゥーしてる人に比べたら罪は軽い。
制服のシャツに隠せば確かにバレないだろう。
「あっ」
「どうした?」
「すすすす、すみません……わたし、プレゼントなんて何も用意してなくてっ!」
「だろうな」
「お返しは後日でもよろしいでしょうか?」
「だめ」
なっ、今すぐ買いに走れと?
どうしよう。わたしは慌てて頭の中で駅周辺の買い物スポットをピックアップする。
だけど、どうやらそういう意味ではなかったらしい。
頭を抱えて考え込んでいたわたしの額に、何かが柔らかく触れた。
キスをされたのだと理解するまでに、そこそこ時間がかかった。
「とりあえずこれで許しておいてやる」
「えっ……え?」
じわじわと顔が熱くなる。
キャパオーバーで身動きの取れなくなったわたしを横目に、会長は満足そうに笑みを浮かべてクリスマスツリーに視線を戻したのだった。



