うちの生徒会長は今日も読めない





「これは?」


「クリスマスプレゼント」


「え、わっ、あ、ありがとうございます」




繋いでいたおかげで程よく温まった手で、差し出された箱の包みをそっと解く。

その中には──、雫型モチーフの上品なペンダントが入っていた。




「こんな高そうなっ……」


「別にそんな高くねーよ」


「ほ、本当ですか……?」


「ああ。だから安心して毎日着けろ。学校でも肌身離さず」


「それは……校則違反では?」


「バレなきゃ大丈夫だろ」




出ました、お得意の「バレなきゃ大丈夫」が。

良くはないでしょう、本来皆の模範となるべき存在ですよ我々生徒会役員は。




「それともあれか? 校則変えるか? ネックレス一つまでなら可って。そしたら堂々と着けられるだろ」


「職権乱用……」




冗談か本気かイマイチわからないことをおっしゃる会長の横で、わたしはネックレスの箱をそっと握りしめた。

頬が自然に緩む。



……嬉しい。正直すごく嬉しい。