わたしの無礼に怒っていないだと? 優しすぎるな……。
「でも、何でそう……自己肯定感が低いって思ったのか、聞いてもいい?」
「あ、その、別にそんな大層なことじゃないんです。すごく優秀なお兄さんと、周りの目を恐れず我が道を行くお兄さん。そんな二人と自分を比較して、劣等感を感じてたんじゃないかなって」
「……そんな風に聞こえた?」
「わたしにも超絶麗しい天才美少女な姉がいるので、ちょっと気持ちがわかるような気がしただけで……」
わたしはお姉のことが好きだけど。大好きだけど。
彼女がわたしの人生に与える影響は、良い悪いに関わらず、あまりに大きい。
わたしの場合、昔お姉に直接言われた「路留ちゃんに目立つことなんて似合わない」という言葉が一番今のわたしを形成するのに影響していると思う。
でも、もしそれを言われなくたって、あんな麗しい華が近くにいたら、どうしたって道端の草に成り下がっていただろう。



