「いくら何でもくじに細工まではしないでしょ。そこまでする理由がない」
「そうですか? 自己肯定感の低い木坂先輩が相手なら、『あなたの力が必要です』って素直に言うより『誰でも良いけどたまたま隣になったから選びました』って言った方が引き受けてくれそう……っていうのはわたしでも思いますけど……」
「え?」
「え? ……あ! ……す、すすす、すみません」
木坂先輩がきょとんとした顔をするのを見てハッとした。
やばい。今なんか失礼なこと言わなかった??
ああもう、これだからコミュニケーション下手は! 思ったことをそのまま言うんだから!
「本当、すみません、何を偉そうにわかったような口を……! ど、どうしましょう、どうお詫びしましょう。あ、そうだとりあえず買ってきたお菓子代は全部わたし持ちということでひとまず勘弁して……」
「落ち着いて原さん。怒ってないから。ただちょっと、あまり言われたことないからびっくりしてるだけ」



