感じていた上で、それが何を意味するのかとかはあまり考えないようにしている。
目立たず地味に、気配を消して生きてきたわたしには考えたところで正しく理解できないような気がするから。
「だけどもう嫌ってほど思い知った。本当に敬人はうちのことなんか眼中にないって。せやから、敬人に気に入られようと思って色々とやってきたこと、もう全部やめる」
「桃先輩……」
「敬人が好きな無糖のミルクカフェオレ、自分も好きになろうと飲んできたけど、うちはやっぱりココアみたいな砂糖たっぷりの甘いやつが好き」
ペットボトルのココアをぎゅっと抱きしめながら、桃先輩はそっと目を閉じる。
「生徒会も、本当はうちには向いてないんやと思う」
「そんなっ」
そんなわけない。
だって桃先輩は、いつもテキパキと仕事をこなしていた。
忙しい忙しいと言いながらも、毎日楽しそうにして見えた。



