追いつきました、理解。
大きくため息をついたわたしは、ゆっくり首を振った。
「訴えるとかそういうのは本当に……大丈夫です。幸い後遺症もないですし」
「良いのか?」
「はい」
そう言ったわたしは、珍しく会長の瞳を力強くまっすぐ見返した。
あまり納得できないというような表情をしていた会長だったけれど、やがてまた静かに息を吐いた。
「ミチルがそう言うなら良い」
その一言で、張り詰めていた空気が少しだけ緩んだ感じがした。
「僕も桃さんがしたことは許されることじゃないと思うし、生徒会辞めるのも仕方ないと思うけど……それはそれとして、新しい書記早く入れてね。泣くほど人手足りないから」
少し心配そうにこちらを見ていた木坂先輩が、仕事を再開させながら会長に向けて微笑む。
「……そうだな、まあそのうち」
「今めちゃくちゃやりたくなさそうな顔したね。でも一週間以内に頼むよ」
「三人でもどうにかなるだろ」
「ならないから言ってるんだよ」
「……」



