用事を済ませたらさっさと立ち去ってしまうのかと思いきや、二人は何故かわたしなんかに興味を持ってくれたらしい。
わたしの席の前に留まったまま会話を続けてくれる。
「生徒会って普段どんなことしてるの?」
「ええっと、わたしもまだ入って二カ月とかだから、まだ文化祭関係のことぐらいしかやったことなくて……」
「大変?」
「は、はい。それはもう」
うなずくわたしに、二つ結びの須賀さんがパチンと手を合わせてこんなことを提案した。
「ねえ原さん。良かったら、今日一緒にお昼食べない?
「え……?」
「生徒会の話とか、ゆっくり聞きたいなって。実は前から話してみたかったの」
「わわわわたしと?」
「うん。原さんいつも気が付いたらいなくなってるから声掛けられなくて……って、どうしたの?」
頬っぺたを引っ張った。
痛い。そして岡本さんと須賀さんがちょっと引いてる。夢じゃない。
「わっ……たしで良ければ」
普段人と会話する機会が少ないせいで声量の調整をミスし、クソデカボイスで返事をしてしまったことは、一旦気にしないこととした。



