「で、では……母さんとお姉が会長のことをわたしの、か、彼氏と信じ切っている様子だったのは何故でしょう。何か心当たりは?」
「オレがそう名乗ったから」
「……」
わはは、眩暈がする。
恨みたっぷりに会長の顔を見れば、しかし彼は心外そうに眉を上げた。
「オレは気を利かせてやったつもりだぞ」
「……どういうことです」
「最初に生徒会長だって名乗ったらめちゃくちゃ不審そうにされたからピンときたよ。ミチル、お前生徒会に入ってること家族に隠してんだろ」
図星を突かれて「うっ」と口を閉じる。
そりゃあ、縁のない一般の生徒の元にわざわざ生徒会長がお見舞いに来るのなんて変な話だ。
「思い返してみれば、この前駅でオネーサンに遭遇したときもオレに名乗らせないようにしてたよな。人が隠してること勝手にバラすのも違うと思ったから言わないでおいたぞ。感謝しろ」
「……ありがとうございます」



