「付き合ってください!」

「ごめんなさい」



「付き合ってください!」

「ごめん、柊とは付き合えない」



「はぁ、今日もダメだった」

「もう、紗耶香は簡単に男子を好きになりすぎなの!」

「だってぇ…」



私、柊紗耶香(ヒイラギサヤカ)は彼氏いない歴=年齢です。



男子に興味がないわけではないの。ただ告白しても振られるだけ。



そして、親友の笠原由美(カサハラユミ)は彼氏持ち。



私と違って、スタイルよくて、優しくて、可愛い。



それに比べて、私は地味メガネ女だ。



私は女子力なしだけど、由美は女子力が高い。



はぁ、羨ましい。



「ねぇ由美。今日の放課後、駅前に新しくできたカフェにでも行かない?」


今の私には由美だけが唯一の救いだった。


それなのに、

「あーごめん。今日彼氏とデートなんだ」



親友の誘いをあっさりと断って彼氏とデート。


まぁ、先に約束してたなら仕方がない。



「わかった。また今度行こう」


今日は一人でイケメン探しでもしよう。