【短編】花が散れば花が咲きにけり

僕は電話を切った。虚しさは一点もない。清々しい気分だ。早く、未鐘に報告しなきゃ。
「未鐘」
僕は呼ぶ。出て行ったばかりなのにまたくるとは未鐘も驚いたかもしれない。
「景じゃん。どうしたの」
千鶴ちゃんよりも、百倍綺麗に見えた。
「千鶴ちゃんがさ今日のこと全部彼氏との予行演習だったっていうんだ。裏彼とか言ってるし。」
さぞかしよくわからない説明だと思う。そもそも未鐘にいう意味が見当たらない。未鐘は僕の彼女でも、、、ある。千鶴ちゃんと付き合わなかったら未鐘と付き合う約束なんだった。
「は?良くない。景、今すぐ千鶴ちゃん家に話つけに行くよ。私は今から景の彼女でしょ。彼氏略奪する人は許さない。」